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かっこつけてみた。 [戯言]

東京から歩道橋消える?バリアフリーで撤去加速

ふとニュースを見て思ったこと。

この町に住み始めて、と言っても隣町から移って来たのが13年前。駅前のメインストリートに歩道橋が一つだけあります。うちと駅の間にあるので、よくこの歩道橋の下を歩いたり走ったりして通過しています。何気なくね。

メインストリートを挟んだ両側に幼稚園の敷地(お寺の敷地でもある)が跨っていたり、近くにバス停や小学校があるから作られたのだろうか。

けれど、この歩道橋、10mぐらいしか離れていないところに横断歩道がある。反対側は30mほどのところ。正直言って、無駄な歩道橋だとは思う。使っている人もなかなか見かけない。

俺自身、引っ越してきた後もしばらく使う事はなかった。うちから駅に向かうまで横断歩道は8箇所あるしね(一つの交差点で2箇所あるところも数えて)。

中学の頃だか、高校の頃だか。

一度だけこの歩道橋を使ったことがあった。

確か冬だったと思う。あの星空の輝きは。

学校の勉強がつまらなくて、将来どうしようか不安で、彼女も出来なくてw、何一つ楽しいことのなかった時期。

そういうときって感傷的になって、音楽を聴いては涙したり、ちょっとしたことで感情の起伏が激しくなるものだけど・・・

いつものように電車を降りて、駅からしばらく歩いたところにある歩道橋。

毎日毎日同じことの繰り返しで飽きてた人生、少しでも変わったことを求めて。

その歩道橋に初めて登ってみた。

たった数m目線を変えただけなのに。

どうしてこんなにもキレイな星空が東京で見えるんだろう?

多分、そんなの目の錯覚。東京で見る星空は東京で見る星空でしかない。

 

幸か不幸か、それ以来その歩道橋に登る事はなくなった。

たった一度だけ歩いた歩道橋だけど、その下を通るたびにあの冬を思い出す。

5年以上経った今でもあの時の涙は忘れられない。

 

正直、歩道橋が俺の人生にとってどんだけちっぽけな問題かと思うし、そんなのいちいち気にすることもない。

撤去されたら撤去されたで、ああ、やっぱりな、って思うだろう。撤去を反対する気もさらさらない。

俺にとって歩道橋なんてどうでもいいのだ。

なんでもよかった。ただそれが歩道橋であっただけ。だからなくなったとしても俺は揺るがない。

 

近々、その歩道橋にもう一度登ってみようと思う。

ちょうど冬だし、やっぱり突然いなくなるのはちょっと寂しいから。

今度は、今この時を楽しんで生きているという嬉し涙を流しに。

 

 

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(以下Yahoo!ニュースより抜粋)

 東京都が歩道橋の撤去を加速させている。少子化の進行で歩道橋を使う子供が減る一方で、バリアフリー化の流れで歩道橋が高齢者や障害者にとっての「バリア」とみなされるようになってきたためだ。歩道橋が街の景観を損ねているとして、地域住民が撤去を求める例も多く、都は「歩道橋は基本的に撤去を進める」としている。(溝上健良)

 都が管理する歩道橋は平成18年度末で651カ所で、設置が始まったのは昭和37年。年代別でみると30年代は23カ所、40年代が540カ所、50年代は57カ所、60年代以降31カ所と圧倒的に40年代のものが多い。

 歩道橋は比較的、地震にも強い構造になっており、維持管理を怠らなければ50年以上はもつとされ、寿命を迎えたものはまだない。しかし、都は利用者の減った歩道橋については「役割を終えた」として、10年度から撤去を開始。15年度までに9カ所の歩道橋を撤去し、16年度は5カ所、17年度も4カ所を取り壊した。さらに18年度は13カ所と撤去を加速させ、今年度も11カ所を撤去する予定で、すでに10カ所が実施済みだ。

 この背景には高齢者・障害者への配慮がある。歩道橋にエレベーターを後付けしたり、スロープを設置する対策もあるが、エレベーター設置には用地買収費も含めると「1カ所あたり億単位の費用がかかる」(都建設局)。さらに、維持管理は区市町村に依頼するため、調整が難航しがちで、都内でまだ5カ所にしか設置されていない。

 スロープも車いすの利用を考えると長さ60~100メートルが必要で、これも用地買収を考えると後付け設置は至難の業。そこで「平面が一番のバリアフリー」として、都では利用者が少なく横断歩道が近くにある歩道橋については地元との調整がつき次第、撤去する方針を打ち出した。

 歩道橋がなくなったことで、地元住民からは「通りがすっきりした」「(階段が撤去されて)歩道が広がり、通りやすくなった」との声が寄せられているという。都は「どうしても必要なものを残して、歩道橋の数はこれからも減らしていく」と話す。
 工学院大学の谷口宗彦教授(都市建築デザイン)は「段差が高齢者・障害者にとってバリアなのは確かで、高齢化社会の進行で歩道橋が減るのは時代の必然ともいえる。歩道橋撤去後の信号の整備では、目や耳の悪い人への対応が望まれる。交通量の特に多いところでは歩道橋へのエレベーター設置を求めるなど、歩行者が安全に渡れるような手段を確保していくことが大事だ」と話している。

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共通テーマ:日記・雑感

コメント 7

思い出のある建造物がなくなると、寂しいですよね、
一つ火が消えたようで…
でも里崎さんの心の中には残ります。いっぱい涙して下さい(^^)
by (2008-01-30 07:26) 

ソシガヤンヤン

私も歩道橋に登ると、星は綺麗に見える気がします。
星の数が多く見えるのかなぁって思ってたのですが・・・
私は結構歩道橋がすきで、歩道橋の上でボーっと空を見たり、行過ぎる車のテールランプとか見ているのが好きです。
表参道で、1度だけ早まるな的な言葉をかけられたことがありますwww

歩道橋なくなっちゃうんですね・・・寂しいなぁ。
by ソシガヤンヤン (2008-01-30 08:49) 

key

こんにちは。
歩道橋、小さい時は上ると世界が変わった感じがしてました。
これからは、開かずの踏み切りみたいな場所でしか残らないのですかね・・・。

時代の流れでしょうか。
by key (2008-01-30 12:08) 

YASH

こういうお話を読めるのがブログのいいところだと思います。
ためになるとかならないとか抜きで、ごく私的な呟きのような文章から
自分に繋がる何かを探したり、逆に自分にはない見方に出会うのは楽しいです。
これからもかっこつけてください(笑)

ところでnice!受け付け、やめたんですか?
by YASH (2008-01-30 19:11) 

うん。突然消えるのは耐えられないよね。
でも泣くのはおっちゃんに任せて(おっちゃんだとは思ってないけど体が最近おっちゃん化)若者は笑い飛ばせ!
なんてね…
by (2008-01-30 23:58) 

里崎 知宏

>おこりんぼさん
あははwもう涙は流さないつもりです。
そうそう、昔、某駅前にあった結婚式場が取り壊されてたことがあったんですけど、他人事ながら「ここで結婚した人たちは思い出の場所が消えて寂しいだろうな」と思ってしまいました。

>ヤンヤンさん
やっぱり星空がきれいに見えますよね。俺の錯覚じゃなかったのかな?w
目線が少し変わるだけで世界観がまるで変わっておもしろいですよね。
早まるな的な言葉って・・・(爆

>keyさん
時代の流れなんでしょうかね~・・・この歩道橋は踏み切りとか大通りとかじゃない普通の片側1車線道路にあるので、必要ないと判断される可能性が高いと思います。

>YASHさん
励ましの言葉ありがとうございますw
nice!は受け付けやめるつもりはないですよ~、ただこの記事にnice!ってのはどうかなーって思っただけなのでw

>(ノ ̄怪 ̄)ノさん
最近、周りには若いって言われるけど年を感じる時が多々あります。
涙もろくなったってのが特に。ちょっとしたニュースでも泣いてしまうことも。
でも感情豊かに育って親や仲間に感謝です。
by 里崎 知宏 (2008-02-02 02:09) 

harry

僕もそういえば久しく歩道橋渡ってません。
幡ヶ谷に住んでいた頃には、甲州街道を跨ぐ長い奴を時々渡って
深夜まで絶えない車の流れをぼおーっと眺めたりしてたんだけど。

思ったことを書いておけるのって、ブログのいい所だと思います。
あとで時間が経ってから、考えてる自分に出会うのもまた楽しいものだし。。
by harry (2008-02-04 13:22) 

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